通信制高校の選び方2|通信制高校合同説明会

ADHD娘の子育て

通信制高校を探し始めた時、どこから手をつければいいのか途方に暮れた記憶があります。そんな時に役立ったのが「通信制高校合同説明会」への参加でした。この記事では、私と子供達が合同説明会に参加した時の経験をもとにお伝えします。

合同説明会を知ったきっかけ

今は多少マシになったかもしれませんが、何か一つ資料請求でもしようものなら個人情報がダダ漏れになった時代がありました。その年頃に必要であろう塾や通信教育、七五三の案内などが次々と郵便で届く、あの感じ。わかる方も多いのではないでしょうか。

我が家も某通信教育を利用していたこともあってか、もれなく進路ガイドという冊子が定期的に送られてきました。それには全日制高校の情報はもちろん、定時制や通信制高校の情報も掲載されていて、私はそこで通信制高校の合同説明会が開催されていることを初めて知ったのでした。

合同説明会とはどんなもの?

さまざまな通信制高校が一つの会場に集まり、各ブースで個別に相談したり説明を聞いたりできるイベントです。一度に複数の学校の話を聞けるので、学校選びの初期段階にとても効率的です。最近では主催している団体も複数あるようです。

毎月開催されているわけではないことが多いので、最寄りの会場で開催される日を早めに確認して、早い段階で一度参加してみることをおすすめします。また、毎回同じ高校が参加しているわけではないので、話を聞いてみたい学校が参加しているかどうかも事前に確認しておくと良いと思います。

初めて参加した時、私は何の準備もせず「とりあえず行ってみよう」という感じで参加したので、どこの学校の話を聞けばいいのか、何を聞いたらいいのかもわかっていませんでした。でもどの学校の先生も丁寧に説明してくださいました。

事前に通信制高校の仕組みをざっくりでも理解しておくと動きやすいです。会場によっては来場者向けの小さなステージで仕組みの説明があることもあるので、まずそれを聞いてからブースを回っても良いでしょう。私のように、パンフレットを手当たり次第かき集めて肩が外れそうになるほど持ち帰ったのに、結局候補を絞り込めない、ということにならないためにも、ある程度準備をしてから参加する方が効率的です。

娘の学校を探していた頃、娘自身は進路のことを考えられる余裕がない時期でした。少しでも前向きな気持ちになってくれたらと進路について話をしたいのに、何をどう切り出したらいいのかわからないまま、1人でパンフレットの山と格闘したことを覚えています。

何度目の説明会だったか忘れましたが、会場内に参加者へのメッセージが書かれたボードがありました。その中に、私の行動と考え方を変えた一言がありました。元不登校生からのメッセージだったと思います。

「頼むからゲームを取り上げないで。そこだと安心できるから」

「…そっか…そこに居場所があるのか」すんなり私の心に届きました。その言葉がその後の私にどう影響していったのかは、また別の記事でお話しします。

合同説明会、上手な活用の仕方

どんな高校生活を過ごしたいか、何か学びたいことがあるかが見えていれば、本人と一緒に参加するのが一番早いと思います。我が家は先のことを考えられる状態ではなく、人が集まる場所に出ること自体が難しい時期でもあったので、私1人で参加しました。

今思えば、まず学校のホームページや発信している情報を見る方が早かったと思います。今は通信制高校の選び方を発信しているSNSアカウントもあるようで、このような情報をうまく活用するのも手だと思います。ただしざっと見た感じ広告も多いようですが…。当時は学校によってホームページの充実度がまちまちで、学費が載っていないことも多く、情報収集しにくかったというのも正直なところです。

パンフレットやホームページのカリキュラムを見ると、何に重きを置いているのか、どういうタイプの学校なのかが何となく見えてきます。内容や立地などを確認しながら気になる学校を絞り込んでから、合同説明会でその学校のブースに直接行くのがおすすめです。人気のある学校は順番待ちになることもあるので、聞きたいことを事前にまとめておくと限られた時間を有効に使えます。詳しいチェックポイントはこちらの記事にまとめています。

仕事をしながら各学校の個別説明会に予約して日程を調整して…となるとあっという間に1〜2ヶ月経ってしまいます。その点、合同説明会は一度に複数の学校と話せるので効率的です。

合同説明会に参加できない場合は

タイミングよく開催されていないこともあります。その場合は、合同説明会の開催を待たずに気になる学校のキャンパス見学に参加してみてください。実際に足を運ぶと、キャンパスや先生の雰囲気、迎えてくれる在校生からも様子が感じられます。自宅からの通いやすさや周辺の環境も確認できます。

これは不登校だった子には特に大事なチェックポイントです。息子は起立性調節障害もあり朝が弱く、また人に対する恐怖心もありました。家からあまり出ない生活が続いていたこともあり、駅から歩くことも人混みに紛れることにも疲れてしまう状態でした。通学経路や駅からの距離、キャンパス周辺の人通りなども実際に通学時間帯に確認しておくと安心です。

最後に、心構えとして

説明会に来ているのは、キャンパスの先生やキャンパス長、または広報担当の方が多いようです。親身になって話を聞いてくださる先生も多く、安心感と説得力を持ってキャンパスの魅力を伝えてくださいます。「この学校なら安心してお任せできそう」「楽しい学校生活になりそう」と、親も子も心をグッと掴まれることがあります。

ただ、いくつか心しておいてほしいことがあります。

  • 「発達障がいに理解あり」は鵜呑みにしない
    そう謳っていても、実際にやり取りする中で「理解度や許容範囲は先生による」と感じることはありました。だからと言って、それに対して不満はありません。なぜなら、発達障がいは、その子によって特性が全く違います。限られた人数の先生が多様な生徒一人一人に最適なサポートをするのは現実的に難しいです。その点は理解しておきましょう。
  • 先生への期待はほどほどに
    先生との出会いは運もあります。優しくて気がついて、子供だけでなく親のメンタルまでケアしてくださるような、思わず手を合わせたくなるような先生や事務の方が現れることもあります!本当に!ただ、当たり前すぎて忘れそうですが先生も人です(笑)。先生に依存・期待しすぎずに、学校全体の雰囲気や仕組みで選ぶ目を持っておきましょう。
  • 先生の異動は覚悟しておく
    私立ゆえなのか全国各地にキャンパスがあるゆえなのか、先生の異動が容赦なく繰り広げられることもあります。素敵な先生との出会いは大切にしつつ、「この先生がいるから」だけで決めないことも大切です。
  • Googleなどの口コミはあまり当てにしない
    わざわざネガティブな口コミを書くのはどういう状況の方なのか、と考えると、それだけで判断するのは難しいと思います。我が家の経験上、口コミはチェックした上で鵜呑みにしないというスタンスに落ち着きました。環境や仕組み教育方針はすぐには変わらない一方で、生徒の雰囲気などは代によってカラーが出るようです。「百聞は一見にしかず」いや、一見と言わず何度でも説明会に参加し自分の感覚で判断することをお勧めします。
  • その学校でどう過ごすかはその子次第
    自分から積極的に生徒会に参加する子もいれば、授業だけ受けてさっさと帰る私の息子のようなパターンもある。どちらが良いということではありません。その学校でどう過ごしたいのか、何を目標にしたいのか。主体的に動くことが、高校生活を自分のものにする一番の近道だと思います。
    回転寿司を想像してみてください。ただ席に座って「私を満足させて」とお皿が流れるのを見ていてもお腹は満たされません。好きなものを好きなだけ自分で取りに行く。どのネタを何皿食べたら満足するかは、自分にしかわからないのです。

 

息子の最初の目標は「1人で通学できるようになること」でした。「え?それだけ?」と思うかもしれません。でも、ゴールが遠すぎると前に進めなくなります。「今はそれだけで十分」そう自分に言い聞かせました。できるようになったら次の目標を立てて、少しずつ前進したらいいのです。目標は人と比べるものではありません。本人の中にしかわからない答えが、ちゃんとあります。

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