現在二十歳になる娘に、発達障がいがあると知ったのは娘が不登校になってからでした。
息子と違い、困り事が表に出にくく、色々な躓きは性格からくるものだと思っていました。
後から乳幼児期を振り返って
こういうところがADHDらしさだったのかなという程度です。
- 誤飲
- 迷子
- 破壊
- 怪我
- 落ち着きのなさ
今回はそんな娘の乳幼児期の様子を書いていきます。
好奇心旺盛の娘 〜誤飲
娘は好奇心旺盛な子でした。
ハイハイして動けるようになったら、扉という扉、
引き出しという引き出しを全て開けて中身を取り出し、
何でも口に入れるのでチャイルドロックは欠かせませんでした。
実家に預けていた時に、ボタン電池を飲み込んでしまい
救急車で運ばれたこともあります。
〜迷子の常習犯
買い物に連れて行けば、
ベビーカーから手を伸ばし知らぬ間に商品を手に持っている
ショッピングカートに乗せれば、脱走しようと立ち上がる
歩けるようになると、すぐにどこかへ行ってしまう。
カートを押せるようになると、カートに乗っかって足で蹴って走らせる
そこに2歳半違いの弟とのいざこざも加わると、とても買い物どころではなく
心底『勘弁してほしい…』とため息しか出ませんでした。
よそのお子さんが、お母さんと並んで歩き平和に買い物をしているのを
いつもとても羨ましく思っていました。
それでも子供たちがまだ小さい時は、どこのお家も似たり寄ったりで
そんなものかなと思っていました。
ところが、小学高学年になっても一向に落ち着いて買い物できるようになる気配もなく
『我が家は一体いつになったら普通に買い物ができるのだろう』
そう思っていました。
スーパーの買い物でこんな具合なので
大きなショッピングモールでは当然何度も迷子になりました。
しかも、迷子になっても不安にならないようで、私が必死に探し回ってやっと見つけた時も、
こちらの心配をよそに一人でウィンドウショッピングを楽しんでいました。
〜破壊神
気になったらやってみないと気が済まない性分でもあり
本当に色々なものを壊されたり汚されたりしました。
ある時、私が外出先から帰ると、娘が家の前でお友達とおままごとをしていました。
よく見ると私のアクセサリーを持ち出し、道路に並べていたのです。
高価なアクセサリーなど持ってはいませんが、私にとっては数少ない貴重品でしたので
血の気が引きました。
また、年長さんの時でした。2階からドスンッ!!と大きな音がしたと思ったら
チェストの、開けた引き出しに足をかけて登ったようで、倒してしまっていました。
大きなものから小さな物まで、ありとあらゆる物を壊されてきたので
その頃には私もすっかり慣れていました。
越してきて間もない新築の家でしたが、幸い怪我もなかったので
これは娘が大きくなったらいかに大変だったか話そう。と写真を撮りました 笑)
〜怪我
ベッドの上で飛び跳ねているのを見て「危ないからやめなさい」
と言ったまさにその時、ベッドから落ち
運悪く窓のサッシに頭をぶつけて切ったこともありました。
そんな活発&好奇心旺盛な娘の対策として、
我が家は色々な物が普通の家より高い位置に配置してありました。
娘は背が高い子でしたので、上に上にと物の置き場をあげるのにも限界があり
物の置き場には苦労しました。
マンションから戸建てに越してきた時、以前は肩くらいの高さに置いてあった炊飯器を
腰の高さの位置に置くようになりました。
当時娘は、年長さんでした。
ある日の夕方、娘が何か言いたげに、困惑した顔でこちらを見ていました。
手を押さえていたので見ると赤くなっていました。
炊飯器から出る蒸気に手をかざし火傷したのです。
育児本やテレビで赤ちゃんが歩くようになったら炊飯器の蒸気に気をつけて
という情報は知っていましたが、まさか年長さんになる子が?!
と驚いたのと、娘になぜすぐに私に言わなかったのか問いただすと
「怒られると思って言えなかった」
と言うのです。
私にとってはこちらの方がショックでした。
〜落ち着きのなさ
音楽が流れると、身体を揺らしてよく踊っていたので
体育会系の夫の血筋なんだなと思っていました。
私の母はそんな娘を見ながら、
『女の子二人(姉と私)を育てたけれど
◯◯ちゃん(娘)はまた性格が全然違うわね。活発なのね。
うちの子達はどこへ行っても大人しいと言われていたから』
とよく言っていました。
家族で外食するのも大変で、ファーストフード店で食事するのがやっとでした。
子供も入りやすいファミレスでは、子どもたちに食べさせるのに必死です。
食べるのが早い夫と交代で子供たちを見ながら、無言で食事をかき込み
味なんて分かりません。
もちろん、落ち着いたレストランは選択肢にさえ上がりませんでした。
「子育てって大変」に押し込めるには無理があった
小さい子がいると、落ち着いて食事も、睡眠も取れない
それは世界中のパパママ共通の悩みで、日常の小さな事件もどこの家族にも起こりうること
娘が活発なのも性格だし、子供とはそういうものであるとずっと思っていました。
実際性格によるものも多いと、今も思っています。
ただ、娘が大きくなっていくにつれ、周りの子たちが落ち着いていくのを見ていると
「なぜうちだけ?なぜこの子は?一体いつになったら?」という感情が湧いてきたのも事実です。
「子育てって大変」という一言で納得しようにも、
他のお母さんはちゃんとできている。私って本当に母親に向いていないんだ。
私が母親で申し訳ない。
そう悩んで自信を失ってばかりでした。